05 ,2020
一流とは
大事な試合前に「楽しみます!」と言うトップアスリートたち。
本当に心底楽しんでいるワケがない。
人生のすべてを注ぎ込み、迎える大一番で少しでもリラックスしたいのだ。
画家もそうだろう。
個展の前夜、これらの作品をこのまま出していいのか、葛藤に時から締め出されそうになり・・・。
でも、やらねばならない。どんな中でも、そのときの自分の最高到達点で。

エゴン・シーレ
そして、自分しか自分を励ますことも、いたわることもできない。
だから、「楽しんでくるよ!」
それまでの過程において、「十分やりきった」、という自分への無意識からの褒め言葉ともとれる。
自らに課した鍛錬も、照準を絞った準備も、そして最後の覚悟も、・・・できた。
そんなときに使いたい一言だ。
「 I enjoy myself! 」
Pochit Please!

師匠筋の北の富士氏が「今の者は、よくそんなことが言えるもんだ」と呆れてましたが、結果は一瞬の勝負で完敗。「楽しむ暇、なかったです」、と本人の弁。
まだ二十代の若者ですからね。懸命にやってきた結果、「命懸けでぶつかります」も「楽しんできます」、も似たような意味しかないんでしょうね。北の富士氏はそれ見たことか、と思ったんでしょう、憮然としてましたが、本人には十分に勉強というか、「負けて覚える相撲かな」、で、良かったんじゃないかな、と思いました。
尻馬に乗って何回かからかいの解説をしたアナウンサーにはちょっとね・・・・。