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  09 ,2023

~ For you just before visiting a museum ~                                  


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 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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05

Category:   キリコ

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形而上絵画、カタチがないものをカタチあるものにして表現する絵画。
■キリコ11







冷徹で巨大な塔、カラカラの土、暗く湿っぽい空、、、そこにちっぽけな二人、、、。

異様に濃く長い影は、違う星での疑似体験かも、と思わせるほどだ。

でも、二人いるから安心できるっ。

















■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 無限の郷愁 」

   1911年   ニューヨーク近代美術館


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テーマ : 絵画    ジャンル : 学問・文化・芸術

09

Category:   キリコ

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23歳でここまで進化。そして最盛期。全くの無き世界を作った。
■キリコ10







デペイズマン(不思議な感覚を抱かせ、しかも違和感を与える手法)。

何かを考えさせる。その後何も考えさせない。

その代わり、ダリもそうだ、写実力がないと何もかも台無し。リアリティの上に初めて成り立つ「非現実」なのだ。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 神託の謎 」

   1910年


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31

Category:   キリコ

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ド迫力!!1つ1つの顔のパーツもデカイし!!
■キリコ09






「左が現実。右がそれ以外の全てだ」、と言わんばかりだ。強く同意を求めてくる。

おもしろいのは、左右の像の視線の行方だ。左はただ一方向に、右はどうやら何でも見える風だ。

フロイトの「夢判断」出版から22年。確実に画家の視野は心理の内側にも拡がった。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 自画像 」

   1922年


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21

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インアドアでアウトドア!
■キリコ08






無邪気な船人は全てに無関心だ。行き先さえも。影の方向もばらばら。

遠近も崩し、総合だまし絵的なトリッキーな仕上げに結論を置いていいのか。

自身との折り合いを探しているようにも見えるのだ。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 ユリシーズの帰還 」

   1968年


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24

Category:   キリコ

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「形而上絵画」って何か?・・・キリコらが中心となって興した「幻想的な風景や静物を通して、形而上的な世界を表現する絵画運動」、だって。
■キリコ07






では「形而上的」とは?・・「時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験では認識できないもの」、はぁ?

つまり「姿形が自然じゃないもの」。・・・・もっというと「なんじゃそれ!イミフ~」というもの。

ただそれも想像というこの世の一部であり、描写と色彩が超絡み合えば「研ぎ澄まされたステージ」となりうる。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 見る者 」

   1915年


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02

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像の手の影の位置もおかしいし、像自体の影の方向も違うが・・・
■キリコ06






ギリシャで生まれ育ったキリコにとっての絵画は、「樹液」みたいなものかもしれない。

それは、古典建築や彫刻といった大樹より芸術的思考へ至らしめる過程での真髄から湧き出た結果。

「残したい価値あるものとその価値を継ぎ足す自分」がいるこの舞台、キリコの非現実は現実のキリコなのだ。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 ピアッツア 」

   1925年


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28

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えっ、これって、そうなんだ!ジョルジュ・デ・〇〇〇!
■キリコ05







キリコは後年形而上絵画の領域を通過してしまった。

仲間や批評家たちからは裏切り者と言われたが、本人にしてみれば「いつもおおきにっ!」、ってところか。

とにかく一生涯自分のやり方で生きていくことを決め、無防備な戦いをやり通し金字塔を打ち立てた人だから。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 ブロンズの女、背後から 」

   1930年


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27

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「謎以外に何を愛せようか!」
■キリコ04






ダリが師と仰ぎ、ピカソが恐れた天才画家デ・キリコ。ミステリアスな事しか興味がない男だ。

いつも一体どこに焦点が当てられているのかを自分の眼を通して考えさせてくれる。

描かれたこの男、キリコを大絶賛していた詩人アポリネール様だ。ところで、背後のシルエットは?














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 キリコによるアポリネールの肖像 」

   1914年


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21

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たまに観とかないといけない画家!
■キリコ03






絵を見るとき常に脳は、「人だ」、「木だ」、「水だ」など描かれた1つ1つを認識しようとする。

それが間違いの始まりなのだ。キリコは教えてくれる。「知識は捨てろ、ひらめきと感覚で生きろ」と。

一転一つ目のこの体は鑑賞者そのもので「君にとってあの影は?、あの絵は?」と問われているような感じだ。














■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 見る者 」

   1915年


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15

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彫刻の頭部、手術用手袋、持ち主のいないボール、変な組合せ!
■キリコ02







ギリシャ生まれ、イタリア育ち、ニーチェから影響を受けた思考絵画の巨匠、デ・キリコ。

得意技は形而上絵画の創作。それは、カタチがないものをカタチあるものに置き換えて画面に表現する行為。

戦争が奪う「愛の歌」。本作品はそれを予見し、平和な日々の崩壊と残骸を表したもののように思えるが・・・。
















■ ジョルジュ・デ・キリコ   「 愛の歌 」

   1914年7月


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24

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動きある図だが、静寂が横たわる止まった絵


■デ・キリコ01






アテネ、ミラノ、ミュンヘン、フィレンツェ、パリ、ローマ、ニューヨーク、画家が移り住んだ街だ。

集め込んだ西洋文化をおもむろにかき混ぜ、打ち放った思考はあまりにも鋭利な閃光を伴う。

遊び相手がいない一人ぼっちの夏休み。時間は存在を薄め、気が遠くなる。やがて無意識に近づく。
















■ ジョルジュ・デ・キリコ  「 街角の神秘と憂愁 」

   1914年



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