　「 10秒美術館」　　　ｴｺﾞﾝ・ｼｰﾚのﾎﾟｹｯﾄ　　ブラック

05 ,2015

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ブラック、黒ではない、Braque、鮮やかな、ブラック。

色を不躾にぶつけているようにも見えるが、いやいやよ～く馴染んでいる。

そして、筆っぷりいいところがたまらない。

レプリカでもいい。広～い空間にポツリと、分厚く黒い額縁に、厳かに称えられながら飾ってあったら、イイなあ。

■　ジョルジュ・ブラック　　　「座る女」　　

　　　1907年　　　ポンピドゥー・センター

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テーマ : 絵画ジャンル : 学問・文化・芸術

EDIT 05 17 ,2015

05 ,2015

Category: 　ブラック

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開放感あふれるたおやかな筆致。

この作品の制作された年、アンドレ・ブルドンは「シュールレアリスト宣言」を発表した。

芸術は、感覚的なものや意識下の世界を追及することを目指すべき！とのこと。

「逆説、暗喩、破壊、試せるものなら何でもごじゃれ」、の中で彼はゆっくり、静かで肉感的な作風を築き上げていく。

■　ジョルジュ・ブラック　　　「ボタン」

　　1926年　　　ワシントン・ナショナル・ギャラリー

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EDIT 05 16 ,2015

03 ,2014

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この年、ブラックとピカソは共同作業を始めた。当時B：27歳、P：36歳。

正にこの時期の作品は、どちらが描いたのかはサインを見ないとわからないほど似ている。

実に、ブラックもピカソもセザンヌに強く影響を受けていた。この作品でもそれは反映されている。

彼らは美術史を俯瞰し、当時直面していた「絵画終結的雰囲気」をよく感じ取り、新たなスタイルで大勝負に出たのだ。

■　ジョルジュ・ブラック　　　　「港」
　　
　　　　　　　　1909年　

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EDIT 03 20 ,2014

11 ,2013

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「キュビスムのブラック」ではなく、「ジョルジュ・ブラック」だ！

ブラックがカラフル！。完全に独走だ。スタイル、モチーフ、カラーリング。

こうして、ブラックはブラックという名前を美術史に刻み込んだのだろう。

でも、できることなら画家に窓の空の処理については聞いてみたい気はするが。

■　ジョルジュ・ブラック　　　「高椅子のあるアトリエ」

　　1939年　　　

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EDIT 11 18 ,2013

11 ,2013

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イカ墨色がうまいゾ！

一連のキュビスム以後のベタ塗り室内画。

マテイスがピカソが、「なるほど、そう行くか～」って言いそうなくらい、うまいこと集約、昇華した。

地味っぽいけど、1枚のタブローとしてはとっても心地いい「静けさと温かみ」、そして程よい「深さ」もある。

■　ジョルジュ・ブラック　　　「奥の部屋」

　　1944年　　　ポンピデュー・センター

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EDIT 11 15 ,2013

06 ,2013

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これってブラック！名前の割りにカラフルだなぁ・・・

そう、ブラック。ちょうどあの時期の・・・、そう、野獣派の時代。マティスなんかもね。

ピカソと共同制作もした。理論派で器用で、思い切りがいい。それはそれは学びたいところだ。

ところで、ブラックほどこれまた名前の割りに、「染まりやすく、熟しやすい画家」は、なかなかいないのだ。

■ ジョルジュ・ブラック　　　「木々の向こうの家」　　

　　　1906-07年　　　メトロポリタン美術館

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EDIT 06 11 ,2013

01 ,2013

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一気にキュビスム、それからゆーっくり変幻！

ブラックの十八番、「キュビスム」・・は確かに”立体派”。

でも彼の画業をゆーっくり見ると、むしろ”断片派”とも言えよう。いや改め、”分割派”。

画面に載せる題材を自由に切り取ってきて、体よく合わせる。時に立体、時にコラージュ、時に寄せ描き。ウーン。

　ジョルジュ・ブラック　　　「マントルピースの上のギターと静物」　　

　　　1921年　　　メトロポリタン美術館

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EDIT 01 23 ,2013

10 ,2012

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だから扇子が尖っているのか？あれで顔近くをあおぎたくないなあ・・

「芸術においては、真実を歪めずに効果を上げることはできない」ってキュビスム画家 ”ブラック”！

真実を壊して、部分を手に取るように大事に眺め、真実を翻訳するように画中に落とし込んでいった。

これしかない！っていうほどの自信に満ちた筆さばきだったことだろう。

■　ジョルジュ・ブラック　　「テーブルの上（扇子のある静物画）」
　　
　　　1910年　　　ニューヨーク近代美術館　

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EDIT 10 08 ,2012

03 ,2012

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Braque！Braque！Braque！

後年バラバラをムリに組み立てることを止めた。

キュビスムによる対象の分割法をある方向に昇華させた。

つまり、「色の配置をリードするためのカタチの枠」という有機的な捉え方へと磨き高めたのだ。

■　ジョルジュ・ブラック　　　「ティーポットとブドウ」

　　1950年　　

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EDIT 03 28 ,2012

08 ,2011

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ピカソと組んで絵画をわからないもの？にした？！！

何しろ見ながら頭で組み立てなければならない。

そう、確かに難しくなった。でも、より味わい深いものにしたかも。

なぜかこのシリーズを観ると、当時突発的に生まれた四分の五拍子の名曲「TAKE 5」を聴きたくなる。

■　ジョルジュ・ブラック　　「クラリネット」
　　
　　　1912年　

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EDIT 08 08 ,2011

04 ,2011

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独走画家、ジョルジュ・ブラック、駆け抜ける筆先

この絵を見て、いい気分になれたならそれでいいじゃないか。

リズミカルな紋様が弾んでいるよ、とか、ウッディな様相が全体を包み込んでいるよ、とか・・

そんなこと言わなくてもいいことよ。

■　ジョルジュ・ブラック　　「マンドリンのある静物」
　　
　　　1933年　

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EDIT 04 03 ,2011

12 ,2010

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ピカソ、マティスの晩年と似ているシンプルさ！

空を飛ぶ、というより空に浮かぶ鳥のシルエットのシリーズ、やさしくもあり、力強くも。

世間を敵に回して、ピカソと描き続けた若かりし頃の熱い連綿たる画業、キュビズム。

そうして戦ってきたからこそ生まれたとも言える「和みの心」が私たちに安らかな対話を与える。

■　ジョルジュ・ブラック　　「青の中の2羽の鳥」
　　
　　　1963年　

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EDIT 12 12 ,2010

10 ,2010

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ゲームそっちのけでっ！

これは相当カッコいいキュビズムだ。

パーツパーツの完結したストーリー。

1コマ1コマ順に辿り辿り眺め楽しめる。そして脳でつなぎ合わせ、もう一度味わうことができる。

■　ジョルジュ・ブラック　　「ビリヤード台」
　　
　　　1945年　

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EDIT 10 28 ,2010

10 ,2010

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やっぱりキレイな黒がたまらない

キュビズムから昇華させた部分面描写はさりげなくなり、スムーズに画面の中で平面に溶け込んでいる。

彼の画歴においての円熟を極めているといっていいほど、エッセンスが詰まっている。

カラーリングについては変わらずシックだ。特に黒の量が程よくて程よくて・・・。

　ジョルジュ・ブラック　　「黒い魚」

　　　1942年　　ポンピドゥーセンター　

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EDIT 10 05 ,2010

09 ,2010

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あの恐ろしい絵を理解した最初の男。

ジョルジュ・ブラック。彼の「美術史の流れを読む力」は正に研ぎ澄まされていた。

彼の言葉。「獲得した全てのものは、失ったものと釣り合っている。」

ピカソに乗った決断は勇ましく、その偉大なる洞察力と探究心、そしてその画業は歴史が認めている。

■　ジョルジュ・ブラック　　

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EDIT 09 30 ,2010

07 ,2010

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バラバラで、

砂を混ぜて、文字も入れて描いた絵。キャンバスとタイトル以外は、尋常ではない。

でもＴシャツの柄なら超ぜいたくサイコーだ。砂の質感、木目の濃淡、アルファベットの・・

下は、濃い目の緑のパンツをはこう。

■ ジョルジュ・ブラック　「果物皿」

　　1912年　

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EDIT 07 03 ,2010

02 ,2010

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植木鉢が落ちそう！！

平らな面に描いた平らな絵。色使いと配置が心地いい。

本人曰く、「本物そっくりの絵など単なるだまし絵に過ぎない」

さらに、「予期し得ないものこそが ’現実’ を創り出している」　嗚呼。

■ ジョルジュ・ブラック　　　「パレットのある部屋」

　　　1942年　

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EDIT 02 24 ,2010