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  10 ,2020

~ For you just before visiting a museum ~                                  


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 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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~ザ 力作~数多く描かれた習作からも、費やした時間と熱量は相当なものだった。

■カイユボット25









紳士の頭部の奥の消失点にワンチャンまでもが向かっている徹底ぶり。

吸い込まれるように橋を行き来させられる。

そのうち、観る者をも誘い込んでいるような描かれ方だと気付く。
















■ ギュスターヴ・カイユボット   「 ヨーロッパ橋  」

   1876年  プティ・パレ美術館
 
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27

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トリミング&ペースト作品?!
■カイユボット24







鉄の重厚頑強さに一瞬ドキっとする。

遠景には蒸気機関車か。

急速な産業の発達とヒトのココロとのギャップみたいなものがここにはありそうだ。
















■ ギュスターヴ・カイユボット   「 ヨーロッパ橋  」

   1877年  キンベル美術館
 
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31

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素敵なウィンドートリートメントに包まれた女性が、、、
■カイユボット23







「今日言おうか、、どうしよう、、もうちょっとしてからかな~?」

何気ない中産階級の夫婦の朝。

男はもう、妻にあまり関心がなさそうだ。それよりビジネス、二人の間を遮る新聞が暗示している。















■ ギュスターヴ・カイユボット   「 室内 窓辺の女性 」

   1880年 
 
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「印象派の重要人物」、ま・さ・に!
■カイユボット22







画家は、写真にも詳しかった。だから、「絵の限界と可能性の方向」を誰よりも知っていた。

ぼんやりして描く印象派チックなものにはやや距離を置き、写実性の残る、でもグッと引き付ける照準が独特だ。

また構図が大胆。ここにこれがないとダメだ、ここにこの色がないとダメだ、って製作中独り言を言っていそうだ。
















■ ギュスターヴ・カイユボット   「 上り道 」

   1881年 
 
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27

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カイユボットというよりカタイロボット!
■カイユボット21






カヌーのシーンは幾枚も描いているが、人はみな堅い。パドルや舟と一体化しているとも言える程。

一方、奥の建物、その投影、帽子、漕ぎ手、そして画面下までの緩やかな明淡の移ろいが心地よい。

人をやや脇役にして、周囲の風景をより味わい深いものに仕立てることがとっても得意な画家だ。














■ ギュスターヴ・カイユボット   「 イェール川のカヌー 」

   1878年   ワシントン・ナショナル・ギャラリー 


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とっても居心地のいい場所。
■カイユボット20






同じ場所のあの作品も路面がイイねぇ。全てをきれいに包んでいる。色彩的にも面積的にも。

実際にはこんなではなかったろうが。

ずいぶん長い間ここにいても心地よさそうな場所のようだ。














■ ギュスターヴ・カイユボット   「 田舎の肖像 」

   1877-79年   ジェラール男爵美術館 


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しみじみ。
■カイユボット19






最晩年の作だが、不思議にもこんなにもぼやかした背景処理の作品はほぼない。

でもって途中でもない。サインがされているし。

多分だけど、ちょっと試しにやってみたのではないか?ルドン風になっている。




















■ ギュスターヴ・カイユボット   「 金蓮花 」

   1889年    


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画家は何を観せたかったのだろう?
■カイユボット18







空の色、そのトーンを無理に落としてまでも・・・。

通路、その半分目にしっかり影を落とさせて・・・。

ピンクの花々の出番を用意した。緑は最高のベーシスト。



















■ ギュスターヴ・カイユボット   「 イェール、家庭菜園の壁 」

   1875-77年   


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印象派展の開催費用を提供した金持ち、描く印象派パトロン!彼の功績は計り知れない。
■カイユボット17






経済的に周りの画家たちに比べて断然富裕。だから絵を売る必要もなく奔放に短期間描いただけであった。

その分当時パリに集まった世界中の感性をいっぱいインプットした。

リアルっぽいドラマ仕立てや思い切りのいい構図と色彩は、そんな教養や感受性が滲み出ている。














■ ギュスターヴ・カイユボット   「 イエール、雨の影響 」

   1875年 


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黒とピンクはいいねえ!マネもうらやむ見事な演出!
■カイユボット16






カイユボットのフォーカスポイントはいつも大胆で繊細な構成の少し向こう側にあるような気がする。

早く言うと「朴訥とした華麗さ」。

そして、笑顔はなくても静かに活気満ちた様を伝えてくる。













■ ギュスターヴ・カイユボット   「 鏡台の前の女 」

   1873年    


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ラベンダー色の屋根!こんな屋根なら太陽光発電は要らない!
■カイユボット15







独特の「思い切りのある冷静さ」。それがカイユボット作品の真髄。

それが、じんわり、はんなり、でもって、こってりと楽しませてくれる。

建物の無骨な筆遣いは「彩」と「配」に目を向かせるのに最適な手段だったんだ。














caillebotte15L ギュスターヴ・カイユボット   「 南側のファサード 」

   1878年    


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THE BILLIARDS!!  いち。
■カイユボット14






ワケあり作品!? 左側の何かが消されている! そしてキューもボールもない! でも今日はいい!

見所はビリヤード台のラシャ、緑の布の部分だ。そしてそれを引き立てる赤組、大活躍!

さらに黒の逆光の紳士、カッコい~。何しろ靴の甲の光沢がより静厳な存在感を高めている。














■ ギュスターヴ・カイユボット   「 ビリヤード 」

   1876年    


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モモ、ブドウ、リンゴの競演!
■カイユボット13






熟した果実はそれだけで「死」と「生」の営みを併せ持つ。

それらを包む茶の背景色、これがいい。

果物たちを近くまで追いかけ、引き立て、その後静かに横たわる。














■ ギュスターヴ・カイユボット 「 ブドウの葉の上の桃、リンゴ、そしてブドウ 」

  1871-78年  


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印象派の戦略 その1 ふんわり癒してやるゼ! 
■カイユボット12






木漏れ日ほど人間にとってリラックスできる場はないらしい。涼やかでもあるし、静かだし、空気もいい。

しかし何といっても、「蘇るかつての温かく包まれていた感覚」が心地よさの根源ではないだろうか。

印象派の作品で木漏れ日を描いた作品が多いのは「光」を追った故の結果かもしれないが、見事はまった!














■ ギュスターヴ・カイユボット   「 公園の並木道、イエール 」

   1871-1878年    


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冬見ると気持ちイイッ!!

■カイユボット11






土が水で染められていく。・・・薄紫の清涼感、きっとこの色を描きたかったのだろう。

画面をしっかりと支え、スタート地点を作り、遠近をたどらせていく。

きれいに順を作る並木たちも一緒になって清々しさを刻み込んでいる。














■ ギュスターヴ・カイユボット 「 農夫たち 」

  1877年  


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印象派展8回中5回も出展した押しも押されぬ「こてこての印象派」の一人!
■カイユボット10








「床を削る男たち」が公的展示会(サロン)に落選した。理由は「粗野である」ということ。

そりゃそうだ!、審査員が老人なのだから。それまでの流れから行くと非常にラフだ。

何でもない日常の一部を題材にし、それをいい角度で劇的に、でも調和させて描けるのがこの男の良さなんだ。














■ ギュスターヴ・カイユボット   「 池の睡蓮 」

   1878年 


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04

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この絵のキモはズバリどこか?

■カイユボット09






木々の中の、女性の服の、テーブルの、・・・薄青紫がいっぱい。

そこからスポットライトを浴びているのは手前のイス。このイスだけを寄ってたかってキレイに見せている。

おっさんの靴も、影となった地面も、座面の柄も、木の幹の下も、みな黄色を引き立てる名脇役ばかりだ。













■ ギュスターヴ・カイユボット  「 オレンジの木々 」

   1878年 
 

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ザ・コントラスト!


■カイユボット08






いつもながらの何てことない日常の一コマ。

ただ画面手前の皿とナイフだけは、誰のものか特別参加のようだ。

ワインデカンタやグラスなどと共に鈍く輝き、薄暗い室内に対して小気味いいコントラストを生んでいる。














■ ギュスターヴ・カイユボット  「 昼食 」

  1876年  



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床削り


■カイユボット07






フローリング・シリーズ第2弾。

前年の作とは打って変わって、遠近を押し殺した。加えて、削り方向を横にし、人数を減らし余裕を与えた。

のんびりムードが漂う。恐らく親子が自宅をやっているのだろう。慣れないから、指をケガしちゃった。
















■ ギュスターヴ・カイユボット 「 床のカンナがけ 」

  1876年  



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眺めている人を眺める絵


■カイユボット06






右の壁と手摺の角度が気持ちいい!

一方おっさんらの暇そうなカンジは外の景色の生き生きさとかなりの温度差がある。

そう、こんなことに目を向けること自体が「極めの情景切り絵師」と命名したくなる所以だ。














■ ギュスターヴ・カイユボット  「 バルコニー 」  
  
   1880年  



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