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  09 ,2023

~ For you just before visiting a museum ~                                  


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 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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04

Category:   ルノワール

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25歳のルノワール!
■ルノワール23







13歳で陶磁器の花の絵付けの仕事を始めるも、17歳で機械にとって代わられ失業。

災い転じて、塞翁が馬、、、20歳の頃モネやシスレーらに出会い志を高め合った。

そしてこの25歳の作、この時期にしか描けない、「みなぎる瑞々しい気迫」が、花瓶からも放たれている。
















ルノワール23L  オーギュスト・ルノワール   「 春の花束 」

   1866年   フォッグ美術館 


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Category:   ルノワール

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来歴がかっこイイ!正に「名画のエリートコース」

■ルノワール







まず画家からこの年再始動したジョルジュ・プティ画廊が購入、その後天下の名画商デュラン・リュエルの手に渡った。

そして、コートールド基金、テートギャラリーを経てここロンドン・ナショナル・ギャラリーへ。

もう動くことはないだろうが、美術品はその来歴によって経済価値が変わるくらい大切な要素とされている。
















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール  「 初めてのお出かけ 」

  1877年  ロンドン・ナショナル・ギャラリー


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05

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主役をド真ん中に持ってきてさらに三角形の構図、さすがラファエロの仮想弟子!
■ルノワール21







シャルパンティエ夫妻、ルノワールのとっても大切なパトロンだった。

あの最高傑作が当時不評だったなかでも、彼らはルノワールを支え続けた。

夫人の右手は、指輪やブレスレットをきれいに見せるため若干不自然な、ウツボみたいな見え方になっている。
















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール   「 シャルパンティエ夫人とその子供たち 」

   1879年   メトロポリタン美術館

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13

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やっぱり幸福感たっぷりのルノワールド

■ルノワール20







色鮮やかで寄り添い感バッチリの桃たち。

そして添えられるように仲良く並べられた葡萄たち。

不明瞭で遠近を定めない背景とテーブルクロスは、それらを一層引き立てている。
















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール  「 桃と葡萄のある静物 」

  1881年  メトロポリタン美術館


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27

Category:   ルノワール

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モネと仲良しルノワール!ここでモネとキャンバスを並べて描いたという。


■ルノワール19







やや重めに描いたボートの群れ。

桟橋の右の3人と左の2人は、のどかでな雰囲気をよ~く表している。

そして、右奥への「抜け感」と「遠景の明るさ」がと~っても清々しい。
















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール  「 ラ・グイヌイエール 」

  1869年  メトロポリタン美術館


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13

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ルノワール、ロートレックのモデルだったり、ドガに学んだりしたユトリロの母、ヴァラドンは左。


■ルノワール18







穏やかで豊か、そして慈悲深そうな表情だ。

少女の持つ大きなリング、女性のカゴから観る者の視線を軽く導いている。

でも、主体はあくまで小雨降る中楽し気な大勢。より自然でパリっぽいショットだ。
















■ オーギュスト・ルノワール   「 雨傘 」

  1883年  ロンドン・ナショナル・ギャラリー


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04

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画家にとってこの時期とってもとっても必死だったようだ。
■ルノワール17








1874年から始まった印象派展に納得いく作品を出展するためだ。

自らの画風は確立できた、あとは美術界に認知してもらうだけ、っていう時点。

デッサンがうまくないルノワールは、「幸せ感を描くこと」を徹底した。、、、大成功だった。














ルノワール17L ピエール・オーギュスト・ルノワール   「 読書する若い女性 」

   1876年   

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ルノの静物、イイヨ!
■ルノワール16






艶々、生き生き、ふ~んわり。

調理前だがおいしそうな温かみあふれるポジショニング。

フジタのようにい~ぱいのバージョンもやってほしかったナァ。
















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール   「 たまねぎ 」

   1881年   クラーナ美術館

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木漏れ日が内からにじみ出ているような人?!
■ルノワール15







この頃のルノワールド、骨頂で絶壁だなあ。あ、この女性!

「人や景色を描くのに楽しそうでなくて何が絵画だ!」確かに。

輪郭が浮遊しているかのようで、観る者がどうしても動きを想起してしまう。画家の思うツボだ。
















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール   「 庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰 」

   1876年   プーシキン美術館

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ルノワールド!おおざっぱに、「印象派時代」、「サロン回帰時代」、「真珠色の時代」に分けてみる。
■ルノワール14







この最期の「真珠色の時代」があるからこそ、ルノワールは今でも多くの人に愛されているのではないか。

彼の「真珠色」、それは「まばゆい至福感」をほぼ確実に観る者に感じさせる。

それを、つまり「真珠色のまばゆい至福感」の断片を他の作品にも無意識的に見出してしまうのだ、きっと。
















■ オーギュスト・ルノワール   「 帽子の女 」

   1891年   国立西洋美術館 


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こんなに色鮮やかでも、やや殺風景に思うのは何故か?
■ルノワール13






それは「ルノワールの描く人物」に魅了されてしまっている証かも。

この絵がルノワールの作品だと知ると、際限なく物足りない気がするのだ。

つまりは、無意識的に画面の中に至福の描写を求めてしまうのだ。あれは、あの世界は確かに1つの世界だ。















■ ピエール・オーギュスト・ルノワール   「 木かげ 」

   1880年   国立西洋美術館

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Welcome!M! From N.Y.#3
■ルノワール12






空、海、浜、風ほか、見るものすべての祝福を受けているかのような女性の姿。

観る者の「安らぎと高揚」を常に意識し、描き続けた「ふんわり温か画法」。

デッサンは苦手だったが、この立体を包む空気感と色彩の戯れさせ方は正にルノワールドだ。














■ オーギュスト・ルノワール   「 浜辺の人物 」

  1890年   メトロポリタン美術館 


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第一回印象派展出品作品!「ゆる~すぎる」ので不評だったが・・・。
■ルノワール11






批評家や美術家たちは辛辣な舌で攻め立てた。従前の絵画のセオリーがどこにも見当たらないからだ。

ちょうどヤン・ボークレブが世界で初めてV字飛行で大空に不思議な弧を描いたときと同じだ。

今ではそれが主流スタイルであり、スキージャンプの父でもある。














■ ピエール・オーギュスト・ルノワール   「 バレリーナ 」

   1874年   ワシントン・ナショナル・ギャラリー

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印象派の戦略 その3 うっとり癒してやるゼ! 
■ルノワール10






ラッコの赤ちゃんも顔負けの滑らかでフワフワした体。

「絵で観る人を幸せにしたい」、そんな考え方自体がすでに斬新だった。・・・ルノワール。

この20年前、美術史という「厳粛な石階段」に背を向け、「曲がりくねったしゃぼん色の獣道」を歩き出した。














■ オーギュスト・ルノワール   「 浴後の眠りゆく女 」

  1894年 


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ルノワールド!幸福感満載の果物たち。



■ルノワール09







画家の思い通り、画面いっぱいに豊潤に仕上がっている。

一筆ごとの伸びがたくましく、優雅だ。

可憐なイメージを真綿にのせてそーっと大切に差し出してくるような、ルノのホスピタリティが超イイ。
















ルノワール09L オーギュスト・ルノワール   「 リンゴとブドウ 」

  1910年 


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安月給も印象派最初期コレクターで支持者でかつ代弁者だった男!理知の泉、審美の鏡のような眼だ!


■ルノワール08






「猿が描きそうな奇怪な絵」「数色で雑に塗られたでたらめの面」、画家は「精神異常者」「無能者」・・。

当初の専門家たちの印象派への揶揄と批判は深く数え切れない。

一方一貫して印象派絵画の大いなる理解者だったこの男に対するルノワールの敬意が画面にあふれている。













■ オーギュスト・ルノワール  「 ヴィクトワール・ショケの肖像 」

  1875年   


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白い点二つがこんなに愛らしく見えるなんて!


■ルノワール07






無意識に視界に収まる全体像からさらにその純真な輝きの極みを伝える。

毛並みの円やかさ、艶やかさ、 そして毛色のグラデーション、コントラスト。

間近で流れる筆致とその光沢の加減をじっくり追ってみたい。















■ オーギュスト・ルノワール 「 犬の頭部 」

  1870年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー


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ルノワールドだ!!!


■ルノワール 06






ふわふわタッチで観る者をして視神経から脳にまっすぐ安堵感を伝達せしめる超セラピストだ。

遠景へと視線が収束した後戻ってきて見る近景の青や黄たちが気持ちいい!

浮き上がる白を見ていると、とびっきり美味しいソフトクリームをゆーっくり食べたくなる。














■ ピエール・オーギュスト・ルノワール  「 水辺にて 」

  1880年  シカゴ美術館


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巨匠曰く「絵というのは見る人を喜ばせるべきもの」、でも・・・


■ルノワール05






誰にもまねできない限りなき幸福感を一筆一筆画布に留めていった。

女性を描く場合、自分がキスをしたくなる寸前に筆を止めたという。

そうして呆れるほど長らく、柔らかで健やかな対象を描き続けた。














■ オーギュスト・ルノワール 「 裁縫 」

  1882年 

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おっさんの上着の右手が女性の・・・ってことないか!?
  

■ルノワール04







水色は影だが、白を引き立てて、かつ自らも浮かび戯れる。

それを背景の黄色が飛躍的にきれいに輝かせる。色としても、光沢感としてもだ。

さらに、女性だけが持つ「赤」の役割。それは、遠近突出感、熱情度、絢爛さ、男のオペラグラスと対を成す。














■ オーギュスト・ルノワール  「 桟敷席 」

  1874年  コートールド・ギャラリー 


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