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  11 ,2020

~ For you just before visiting a museum ~                                  


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 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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世界が認める1年前、いよいよっ、という頃。クレーの夢とは??


■クレー25









冒険心や向上心といった、表現者として最低限必要なものを底なしに持ち合わせていたクレー。

力漲る色調、、、強く静かに上向く樹、山、建物、、、それらを一際神聖に見せる上下の帯と太陽、、、。

画家の「無意識と意識の世界」が垣間見れる。













■ パウル・クレー   「 針葉樹のある夢の風景 」

    1920年

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タイトルは、キク科の花の名前。

■クレー24







素材を画面に染み込ませたような作風。

花の色をベースに、不可思議な人格を与え、〇△□でシンプルに組み立てた。

画家曰く、「色彩に取り付かれた!」、、、よーくわかるし、とっても楽しい。
















■ パウル・クレー  「 セネキオ 」 
  
   1922年  バーゼル美術館



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ブルーとオレンジ、その間やひしめき合ったその周りの色々・・・。
■クレー23








それらは観る者の眼前に一斉に駆け上がってくるようでもある。いや、駆け下りて行きたくなるようでもある。

「抽象画においても絵画には温かみや表情がなければならない」

そう教えるかのように、リズミカルで生き生きと描かれている。














■ パウル・クレー  「 highway-byways 」

   1929年


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07

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まずは、あの三角くんたちとタイトルを頼りに味わってみよう!!
■クレー22






でも、全然立体的でもないしなあ。

あっ、そうか!「建物」ではないんだ。「建築」。

う~ん、もしかしたら、「即興建築家クレー」のいいイメージのひらめきの予兆?














■ パウル・クレー   「 建築 」

   1923年

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世界観、というか世界感!
■クレー21






クレーの「カワイイ」作品は、大人だからこそ引き込まれる。シンプルで、コミカル、でもクール。

こんな絵は、自分も描けるような気楽なイイ気分にしてくれるが、実は他の世界でもある「近くて遠い領域」だ。

「無駄がなく、他に無いものがある世界」、それが「美」、あるいは「美の候補」と言っても間違ってはいまい。














■ パウル・クレー   「 グレーの男と小屋 」

   1938年

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しっかし、やるなあ!
■クレー21






どんな順番で色を決めていったのだろう。

多分だけど、何回も何回も塗り直しているだろう。

せめて、最後に塗ったコマを教えてほしい。・・・・意外と太陽だったりして。














■ パウル・クレー   「 城と太陽 」

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そんなときに・・、クレー!
■クレー20







ピラミッドに引き込まれそう。青って、後退色ってこともあるけど。

頂点の角度も気持ちイイし、それより赤いうっすら塗りがそそってくる。

そして、天体たちの様相が近景と礼儀正しく織り交ぜられているのもスゴく伸びやかだ。














■ パウル・クレー   「 エジプトの夜 」

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太陽と月がジュワーッと男をしたためる。大きさが仲いい感じ。
■クレー18






「芸術とは、見えないものを見えるようにすること」らしい。

その絵画理論は、やがてピカソやブラックが直々に訪問し話を聞きたくなるくらい鮮烈だった。

とにかくとらわれていない。何からも。一切自由。彼が学んだ音楽や文学のように実に際限がないのだ。














■ パウル・クレー   「 したたなか夢 」

    1929年

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街バラ。
■クレー17







祝福、歓喜、栄誉・・・。街が得たバラ効果。

でも、1920年当時、この絵を見てうなった人はそうそうはいまい。

吸い込まれそうな花びらの手招き。花びらの投げキッス。時間は止まっていないようだ。














■ パウル・クレー   「 バラ園 」

    1920年

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「クレー、って最強!」「何が?」「あの~、その~・・・何となくじゃダメ?」
■クレー16






すっごく繊細だけど、超穏やか。整然としているけど、ざわめきを感じる。

で、この絵をじっと観ていると、何故か懐かしい気持ちになる。

まるでこの絵は心地いい音色を羽織った魔法のじゅうたんみたいだ。














■ パウル・クレー   「 構成Ⅱ 」

    1924年

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これ「あみだくじ」じゃないよね?
■クレー15






何が何か理解したり認識できなくても楽しめる絵だ。

画題の意味がわからなくても記憶の片隅に放って置くといい。

6つの色が仲良く遊んでいる。で、境界線があるとこんなにじっとりときめき合うんだというサンプルだ。














クレー14L パウル・クレー  「 流動する6つの境界の中 」 
  
   1929年   グッゲンハイム美術館  


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03

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セットで味わう方がよろしい。

■クレー14
■クレー14






実に甘い。これまでにはない画風である。

バウハウスの後、デュッセルドルフ美術学校へ行く。ナチスに追われる直前だ。

情景の単純化、そしてその制約の中での色彩の妙、メロウなその分割表現、しびれるネ。
















■ パウル・クレー 「 Mのための花輪 」「 庭のリズム 」 
  
   1932年  



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よっ! 色四角シリーズ!!


■クレー13






クレーはいろいろ試して、いっぱい表現した。でも「あれっ?」て思う作品が多々ある。

これ!10年前に描いた花ひらく木と似たように見えるが、どうか?

本人にしかわからないが、これは北極から南極に移住するほどの道のりだったんだと思う。















■ パウル・クレー 「 花ひらいて 」 
  
   1934年  ヴィンタートゥーア美術館


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そろそろ行くよ、待っててね~。


■クレー12






「最高峰の美術学校の教師」から一転、「退廃芸術家」と虐げられた波乱万丈な美術家、クレー。

ドイツに愛され、そしてドイツに苦しんだ。だが、彼の作品はナチス後、にわかに世界を魅了した。

ここでこの絵に勝手な副題を付けて彼に捧げたい。「無邪気に気長に育み合う場所」。・・・安らかに。














■ パウル・クレー 「 南の庭 」 
  
   1936年  



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人形劇らしい!


■クレー11






カラフルで、にぎやかそうで、子どもっぽくて、わかりやすいというか馴染みやすい。

だが、それだけではない。「子どもって神聖な生き物なんだ。」そう思わせる。

そして魅入ってしまう。Thank You! 「忘れてしまった感覚を少し取り戻した気にさせる作品」かも・・・。















■ パウル・クレー 「 パペット・シアター 」 
  
   1923年  ベルン美術館



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協和的な空気が流れる島


■クレー10






宝探しの地図みたいにも見える。

もしそうだとしたら、赤い実は毒かも。気を付けた方がいいよ。

ややザラっとした質感とパステルトーンは表記物をさりげなくつなぎ合わせ、メロディーのように溶け込ませている。















■ パウル・クレー 「 ドゥルカマラ島 」 
  
   1938年  ベルン美術館



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とにかく盛りだくさんなキャスト


■クレー-09






カレイみたいな扁平な sakanaくん。そして、その周りには単純な形に落とし込められた玩具たち。

具体的だが実際にはありえなさそうなシュールな光景。一方で各々抽象的な雰囲気を醸し出している。

そして、全体に色彩の和音も響き渡っている。・・・・・・・ここには強くて深いエネルギーが充満している。 















■ パウル・クレー 「 人形劇場 」 
  
   1926年  ニューヨーク近代美術館


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しぶいカラーパレット


■クレー08






古代の営み・・・、文字通り、アースカラーの大集合だ。

ソフトトーンからダル、グレイッシュ、そして最後はダークになっていく。

それは「熱気集まる村」と「静かに佇む森」の溶け合った風景画になぞらえることができそうだ。
















■ パウル・クレー 「 いにしえの音色 」 
  
   1930年  



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ステンドガラスみたいですけど・・・


■クレー07







このころのクレーは病で手がうまく動かせなかったので太い線や大振りな画風となっている。


でも功績や評価は最上級だった。ピカソやブラックが揃ってスイスヘわざわざ表敬訪問に来るほど。


何がすごいって、そりゃあ、最先端を走る者故の「苦悩、試行、確立」それらを繰り返すスピード力だ。
















■ パウル・クレー 「 エロティック・ローズ 」 
  
   1938年  



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ありそうでない絵


■クレー06







ここから少しずつほどけていって、もっと緩やかで象徴的になっていくんだ。

鳥がいるが、そう認識できることは楽だし、落ち着く。でもほっとすることで次に進まなくなる。

「もっと奔放に、じっくり想像しながら観てよ」っていうのが抽象画で、この絵は限りなくそれに近い。
















■ パウル・クレー 「 猫と鳥 」 
  
   1928年  



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