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  09 ,2023

~ For you just before visiting a museum ~                                  


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 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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15

Category:   エゴン・シーレ

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この作品の1年前に出会ったモデル兼恋人ヴァリー、18歳。 ~1~
■シーレ84






構図と色彩で勝負。

本人は窮屈だろうけど、絵的にはとてもいいバランスだ。

また、潔いシャツの折りしわが、強い色をまとめ上げ、爽やかな緊張感をもってリードしている。














■ エゴン・シーレ   「 黒いストッキングを履いた前かがみのブロンズの少女 」

  1912年  レオポルド美術館
 


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テーマ : 絵画    ジャンル : 学問・文化・芸術

03

Category:   エゴン・シーレ

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2年前の1909年のウィーン分離派展で同じモチーフのゴッホの作を見たようだ。ヒマワリもね。
■シーレ12








収容所の1室、最低限の中

恋人ヴァリーの不在が椅子に込められ、彼女からの届け物がテーブルの上に置かれている。が、その脚はか細い。

サインが3つ書かれた理由、ゴッホは3点の連作があるが、オレはこの1点で十分だ、とでもいうのであろうか。















■ エゴン・シーレ  「 ノイレングバッハの芸術家の部屋 」

  1911年  ウィーン美術館


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02

Category:   エゴン・シーレ

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ローマ神話では太陽神を表し、忠誠のシンボルとされていたヒマワリだが、、。
■シーレ07




このヒマワリは、オスカーワイルドの言う以上に、極めて耽美的な生き物だ。だから、その「死」がより劇的なものとなる。

与えられた時間から他が真似できないくらい目いっぱい姿を拡げた。だから、もう太陽には見向きもしない。

クリムトからの、熱い刺激や放散された光はすべて受け取った、と感じ取れるような作品である。













■シーレ07 エゴン・シーレ   「 ヒマワリ 」

  1909年   ウィーン美術館


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01

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死霊の横顔が背後に!!
■シーレ81







過去の自分か?将来の自分か?もしくは、恐怖や不安の象徴か?

男の表情から生気が吸い取られているようにも見える。死と隣り合わせであることを感じさせる。

指の長さ、そしてポーズの理由は、画面構成上いいバランスを作る必要があったからだ。。














■ エゴン・シーレ  「 指を割った瓶のある自画像 」

   1911年 ウィーン美術館


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30

Category:   エゴン・シーレ

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窓や壁の大きさやその色、また隣り合うカタチやそれらの色が築き上げる迫力は途方もない。
■シーレ80







前作1 よりも近く、表情豊かに描かれているが、画家が意識した対比的なものは何もないだろう。

現時点が常にクライマックスなのだから。

画家の言葉「全ては生きながら死ぬ」。死神は急に遠くからやってくるものではなく、常にそこら辺を徘徊しているようだ。














■ エゴン・シーレ  「 小さな街Ⅱ 」

   1913年  


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23

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超名門校 ウィーン美術アカデミー 2年生(17歳)の作品。とにかく古典的なスタイルを重んじる当校にとって、シーレの描き方は「異常」以外の何物でもなかった。
■シーレ79








「悪魔がクソと一緒に産み落としたのがお前だ・・・」とは教授から。シーレの言動も酷かったろう。

この後まもなく退学し、クリムトに出会い、ヴァリとともに独自の道を切り開き、貫いて進んだ。

この年当校を不合格になったヒトラー。もしも合格していたら、絵筆以外の戦う術を知らずに済んだだろう。














■ エゴン・シーレ   「 舟遊び 」

   1907年   


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20

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「ヴァリ・ノイツェル」シーレをシーレにした女性
■シーレ78






この年の4月に無実を訴えるも刑務所に収容された。おそらくだが、これは出てきてすぐの作品だろう。

面会や差し入れ、そしていつも勇気を与える言葉、出会いからずっと心底献身的に尽くしてくれたヴァリ。

そんな彼女への「深い感謝」と「湧き出る開放感」が、勢い余って相まって、シーレ史上ありえない配色が炸裂している。














■ エゴン・シーレ   「 女性の肖像 」

   1912年   


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13

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存在
■シーレ43







永遠を見届ける者はいない。

全て闇に消える。

但し、常に何かに対して「生を差し出し続けること」によってのみ、それは時を超える可能性を得る。















シーレ01 エゴン・シーレ  「 膝を折り座る女性 」

   1917年  プラハ国立美術館


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02

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赤の力、緑の後押し、黒の極み感。やっぱ強そう!
■シーレ04






どこで撃たれても痛そうな骨々。威嚇だけでもう戦いの大半を終えているような。

しかし何といっても、腹のえぐれだ。これを見るとすぐにでも飛びかかってきそうな臨戦態勢感が窺える。

ただ、冷静で実直な眼差しは、「無駄な争いはしない。大切なもののためにだけ命懸けで戦う。」という覚悟を感じさせる。
















シーレ04 エゴン・シーレ   「戦う男」

  1913年


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27

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シーレの最も嫌いなものは、「権力の制服」だったが、、、
■シーレ75






こちらは捕虜。弱い立場ではある。でもそこそこ偉い軍人のようだ。

画家は、その風格と存在感ある装いと面構えに、思わず筆を向かわせたのだろう。名前まで入れている。

捕らわれても尚、闘う血が熱くみなぎっているようだ。













■ エゴン・シーレ   「 ロシア人の捕虜 」

   1916年   シカゴ美術館


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この画家、観る者を観越している。
■シーレ74





性的な面で「暴欲」とか「禁欲」とか言われるが、この男、そうでもない世界も淡々深々と展開している。

これ、実に楽しそうな情景だ。

描く者が楽しんでいるということを、観る者がわかるだろうな、ってところまで算段がなされている絵だ。













■ エゴン・シーレ   「 川沿いの家 」

   1915年       


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おやつ時にでも描いたのでは・・?
■シーレ73







最低限の線と色。構図にも時間はかからなかったはずだ。

特筆すべきはオレンジの部分だ。

観る者に、構成的に視線を落ち着かせながらも、頭部の配色をより引き立たせ、より立体的な温かみを生み出している。













シーレ73L エゴン・シーレ   「 二人の女 」

   1912年       

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最晩年の作。
■シーレ72






何という潔さ。描きたいところだけ描く。

緑と赤。色と色との距離。それぞれの面積。

そして、髪の毛の中の紺。表情をくすぐり出すような憎い閃光だ。














■ エゴン・シーレ   「 シルビア・コラーの肖像 」

   1918年頃       

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ゴッホが死んだ年に生まれたシーレ。この作は若~い頃。
■シーレ71







確かにシーレはゴッホを意識していた。でも、求めるもの、テーマが違うことをすぐ悟った。

「ビリビリくる色彩対比」や「ゾクゾクする筆致加減」とは別の世界での飛躍を遂げた。対象は、外でなく、内。

風景画も描いたが、風景に留まらないようになっていく。このころは筆を持つ指先を軽~く手入れしていたころだ。














シーレ71L エゴン・シーレ   「 黄と青の風景 」

   1908年頃       

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素直に楽しいし心地いいなあ!
■シーレ70







生命が画家なんだろう。ゴッホが死んだ年に生まれたこととは関係ないかもしれないが。

生と死、性、肖像、自身、女、女、女、そしてのんびり風景とキリキリ風景・・・、いっぱい描く。

間近で、洗濯物も窓も屋根材もパーツパーツ1つ1つ、じっくりたっぷりゆっくり味わいたい。
















シーレ70L エゴン・シーレ  「 洗濯物を干す家 」

   1914年 



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08

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V字が明るさを生む!
■シーレ69






浮き上がる無機質な青は、静けさに風鎮を置く。

余分なものを全て削ぎ取られた街。だからこそ漲るものを探してしまう。

画家の思う壺だ。














■ エゴン・シーレ   「 教会の近くの枯れ木と家々 」

       

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スクエア。クリムト崇拝、かつ自信満々。枯れ木はミニマムの擬人的姿。
■シーレ68






「冬が春も夏も秋をも育む」ってメッセージ。

木々は、間違いなく生きている。いずれ次の季節を迎え、その時間を謳歌する。

もちろん、この今もじっくり楽しんでいるんだ。黙ってね。

















■ エゴン・シーレ   「 冬の木々 」

   1912年    

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大人びている。でも大人になれなかったようだ。
■シーレ66






シーレ、17歳。沸き立つ苦痛を伴う固執、そしてそれを描く覚悟。

そこがこの画家の出発点でもあり、等身大かつ永遠のテーマだった。

この絵は、暇つぶしみたいなものだ。












■ エゴン・シーレ   「 水に映る木々 」

   1907年    

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船を正面から見る ③
■シーレ66






世紀の精神分析学者、フロイトによると、「舟(船)」は、人の潜在意識のなかで女性器の象徴とされる。

シーレはいつも正面からだ。

エッジを立てて、攻め込む颯爽としたボディは、いつの時代でも男の憧れではある。














■ エゴン・シーレ   「 水面に映る舟 」

   1908年    

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完:Sunflower、絵画においては「花の女王」かも・・!!
■シーレ65










ひまわりが、あんなに無防備なナルシストになるなんて。

ひまわりが、こんなに淫靡に肢体を寄せ合うなんて。

シーレ独特の「隠的自画像」の最たる作品かもしれない。
















■ エゴン・シーレ   「 Sunflowers 」

   1911年    アルベルティ―ナ美術館


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