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  06 ,2020

~ For you just before visiting a museum ~                                  


プロフィール

 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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06

Category:   エゴン・シーレ

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最晩年の作。
■シーレ72






何という潔さ。描きたいところだけ描く。

緑と赤。色と色との距離。それぞれの面積。

そして、髪の毛の中の紺。表情をくすぐり出すような憎い閃光だ。














■ エゴン・シーレ   「 シルビア・コラーの肖像 」

   1918年頃       

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04

Category:   エゴン・シーレ

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ゴッホが死んだ年に生まれたシーレ。この作は若~い頃。
■シーレ71







確かにシーレはゴッホを意識していた。でも、求めるもの、テーマが違うことをすぐ悟った。

「ビリビリくる色彩対比」や「ゾクゾクする筆致加減」とは別の世界での飛躍を遂げた。対象は、外でなく、内。

風景画も描いたが、風景に留まらないようになっていく。このころは筆を持つ指先を軽~く手入れしていたころだ。














シーレ71L エゴン・シーレ   「 黄と青の風景 」

   1908年頃       

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22

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素直に楽しいし心地いいなあ!
■シーレ70






生命が画家なんだろう。ゴッホが死んだ年に生まれたこととは関係ないかもしれないが。

生と死、性、肖像、自身、女、女、女、そしてのんびり風景とキリキリ風景・・・、いっぱい描く。

こ~れ間近で観れたら、洗濯物も窓も屋根材もパーツパーツ1つ1つ、じっくりたっぷりゆっくり味わい。














シーレ70L エゴン・シーレ  「 洗濯物を干す家 」

   1914年 



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08

Category:   エゴン・シーレ

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V字が明るさを生む!
■シーレ69






浮き上がる無機質な青は、静けさに風鎮を置く。

余分なものを全て削ぎ取られた街。だからこそ漲るものを探してしまう。

画家の思う壺だ。














■ エゴン・シーレ   「 教会の近くの枯れ木と家々 」

       

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スクエア。クリムト崇拝、かつ自信満々。枯れ木はミニマムの擬人的姿。
■シーレ68






「冬が春も夏も秋をも育む」ってメッセージ。

木々は、間違いなく生きている。いずれ次の季節を迎え、その時間を謳歌する。

もちろん、この今もじっくり楽しんでいるんだ。黙ってね。

















■ エゴン・シーレ   「 冬の木々 」

   1912年    

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05

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大人びている。でも大人になれなかったようだ。
■シーレ66






シーレ、17歳。沸き立つ苦痛を伴う固執、そしてそれを描く覚悟。

そこがこの画家の出発点でもあり、等身大かつ永遠のテーマだった。

この絵は、暇つぶしみたいなものだ。












■ エゴン・シーレ   「 水に映る木々 」

   1907年    

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船を正面から見る ③
■シーレ66






世紀の精神分析学者、フロイトによると、「舟(船)」は、人の潜在意識のなかで女性器の象徴とされる。

シーレはいつも正面からだ。

エッジを立てて、攻め込む颯爽としたボディは、いつの時代でも男の憧れではある。














■ エゴン・シーレ   「 水面に映る舟 」

   1908年    

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23

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完:Sunflower、絵画においては「花の女王」かも・・!!
■シーレ65






ひまわりが、あんなに無防備なナルシストになるなんて。

ひまわりが、こんなに淫靡に肢体を寄せ合うなんて。

シーレ独特の「隠的自画像」の最たる作品かもしれない。














■ エゴン・シーレ   「 Sunflowers 」

   1911年    


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続続続:Sunflower、絵画においては「花の女王」かも・・!!
■シーレ64






引きちぎれるほど見て感じる・・、そう、引きちぎれるほどに・・。

芸術、それは永遠の命が宿ったもの。

どんな時代でも、ある一定の鑑賞者に確実に感銘を与えられる大胆さとその理屈を兼ね揃えた存在・・。














■ エゴン・シーレ   「 Sunflower 」

   1909年    

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はーーーすやすや!!
■シーレ63






妹のゲルティ。大好きだったようだ。執拗に。相当。ヤバイくらい!

ある日、親が心配して二人のいる部屋の施錠されたドアを壊して様子を確かめたほど。

自分にはない女性性。兄はそこにのみ関心があった。相手がたまたま肉親だったのだ。














■ エゴン・シーレ   「 昼寝する妹 」

   1911年   

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09

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水彩も大得意。
■シーレ62






道路や人、背景は省略だ。描きたいのはこれだけ。

ウィーンの街の廃棄物を吸い込んだような幌の鈍い風合い。

まだらさを「自分はどう描けるか」に挑戦してみたかったのではないか、そんな作品である。












■ エゴン・シーレ   「 Street Car 」

   1914年   メトロポリタン美術館 

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「フランシス・ベーコン展」を観る前に見ておいて欲しい!その1
■シーレ61






「線」を基礎とすると、躯体部分は「色彩」。それは屋根材や外壁材、あるいは仕上材のない建築のようだ。

「ひと皮剥がされたような体」は、「内部仕様」を表現している。

それによると、我々は、「永遠に均整のとれない脆い存在である」ということを思い知らされるのである。














Crouching Nude in Shoes and Black Stockings Back View1912メトロポリタン エゴン・シーレ   「 くつと黒いストッキングを履いたうずくまる裸体-背景 」

   1912年   メトロポリタン美術館 

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20歳の作。
■シーレ60






表層をえぐり称えるように描いたゴッホ、深部のひだをさらし出すようにに描いたシーレ。

ともに観る者への意識が希薄だ。純度が高いというか、だから一層酔いしらされるのかもしれない。

冷えてなくって甘くもないカクテル。だけど、脳に染み込むほどの刺激。何万人に一人は中毒になるようだ。














シーレL60 エゴン・シーレ   「 自画像 」

   1910年   


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「私は罰を受けているのではなく浄化されているように感じる。」って
■シーレ59






シーレ自身、身に覚えのない罪で収監された1912年4月13日。

25日後、「浄化」された彼は、何かにとり付かれたようにとんでもない勢いで描き始める。

それは、まるで「動きながらも決して消えない花火」のようだった。














■ エゴン・シーレ   「 城 」

   1912年   レオポルド美術館

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性とは何か?を・・・
■シーレ58






「性」とは、醜くもあり、美しくもある。シーレは無意識にそれを画布にて証明したと言っても過言ではなかろう。

「性」とは、勇ましくもあり、もろくもある。高揚と悲観の入り混じったカオス。

「性」とは、隠蔽された感覚をさらに不自由にさせつつも、それでいて実はエネルギーの根源、かもしれない。














■ エゴン・シーレ  「 オレンジを身にまとう裸婦 」

   1914年   メトロポリタン美術館



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蠢(うごめ)く力を描く。静かに座っているがどこかを目的地に疾走しているようだ!
■シーレ57






ギュータースロー。シーレの数少ない同志。ともに時代を切り裂いた。

これまで高く評価されているのはシーレの方だが、そのシーレが一目以上置いていた画家だ。

だが、いくら速く走ってもその走る方向により、ゴールは違う。誰も待っていないゴールでもまあいいか。













シーレ57L エゴン・シーレ  「 クル画家パリス・フォン・ギュータースロー 」

   1918年   ミネアポリス美術館



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シーレ22歳のときのセリフ!
■シーレ56






「現代芸術なんてありはしない。あるのは原初から続く芸術だけだ。」

芸術を誰よりも、何よりも愛した、尊んだゆえの発言だろう。

「特別新しいことなんてこの世にはない。輝くもの全ては、発展の歴史の中にあるんだ。」














シーレ56L エゴン・シーレ  「 クルマウの古い家 」

   1914年   アルベルティーナ美術館



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世界遺産にも登録されたのどかで静かな町なのだが、やけに派手だ!なぜか?



■シーレ55







この町はシーレの母親の故郷である。死ぬまで気持ちが通ずることはなかった母親の。

父親に距離を置き、反面妹には異常なまでの関心を抑えきれなかった。

この地には潜在的な願いがあったのかも。賑やかな家族の幸せが映っている過去の鮮明な嘘の記憶。
















シーレ54L エゴン・シーレ  「 クルマウの建物Ⅲ 」

   1918年   ノイエ・ギャラリー


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「何も足さない、何も引かない」、・・・何かのキャッチコピーだったが。
■シーレ54






削ぎ落とした末ににじみ出る「人間の強かさと脆さ」の同居・・。そこに宿る精神の縮図でもあるかのよう。

どんなに「熟成」しても、完全にはならない。例え自分でそう確信していても。

さらには、惜しみなく時間をかけ、最高の「芳醇」を得たとしても、誰にも気付かれないことだってある。














■ エゴン・シーレ   「 自画像 」

   1913年 


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陶酔者!己が己を滅ぼす寸前か?
■シーレ53






空中、いやもっと違う次元を浮遊しているかのような状況だろう。

それよりも、グアッシュに水彩か、にじみ加減も含め「ウソでしょ?」っていうくらいの仕上がりだ。

沸き立つ性の必死さ、それは「生きる者」が多かれ少なかれ持つ宿命の鎖でもあるのだ。













シーレ53L エゴン・シーレ   「 腕を広げる自画像 」

   1911年   


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