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  10 ,2020

~ For you just before visiting a museum ~                                  


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 I  M A

Author: I M A
〜19世紀以降の絵画を1枚1枚語るブログ〜 
美術史を塗り替え続けた日々を "簡単で軽率な3行コメント" とともにご紹介!
貴方の10秒を、いただきます。


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戯れるネコやキツネ、ウサギ、サル、オオカミ、フクロウ、、、いっぱいいる!!


■藤田19







みんな楽しそうだし、服を着たり話していたり、まるでヒトのようだ。

眠るオンナは、この夢の続きを仲間たちとともに気持ちよ~く過ごしている。

背景の漆黒が、この二元の世界を一体化させ、くっきりと映し出している。
















■ 藤田嗣治   「 私の夢 」

   1947年  新潟県立近代美術館


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㈠ワイエスと人間
■ワイエス17








静かな寂れた風景が「日常」。人の存在は「非日常」だ。

何しろ、人に踏まれた草が主人公だったりするから。

人がいると瞬間という名の「時」が記されてしまう。人さえいなければ、「時」は好きに遊ぶことができる。













ワイエス17L  アンドリュー・ワイエス   「 1946年 冬 」
  
   1946年   ノース・カロライナ美術館



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Blackboardシリーズ 無造作な気楽さと奔放さがにじみ出ている。 クレヨンだしね。
■トゥオンブリ04






緊張極まりないこの世界において、リラックスし過ぎるくらい伸び伸び。

型破り、ってのはこのことだ。しっかりその時の美術界を見渡し、渾身の斬新さを披露した。

同シリーズで87億円というオークション落札価格が惜しみない称賛を与えている。


















■ サイ・トゥオンブリ   「 無題 (ニューヨーク)」

   1968年   


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鳥もうまいねえ!
■藤田嗣治18







細い面相筆で描く「繊細さ」というよりは「大胆さ」が際立つフジタのスタイル。

かつ「平坦さ」が醸し出す無限の可能性。空間的だけでなく、時間的なものも・・・。

画面の全員が昔から永遠に、ここにずっ~といるような気がしてならない。完結しているからこそではないか。


















■藤田嗣治17   藤田嗣治   「 若い恋人たちと動物 」

  1917年   

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この前年パリで初個展開催!さあいよいよって頃だ!
■藤田嗣治17






レオナール・フジタ。女性と自分と動物好きな男。

でも、これ、背後の漆黒に浮かび上がる金箔は、当時のパリの人々にはずいぶん突飛に映ったろう。

でも買った人は、とっても幻想的なジャポンを、そして新たなアールを達観したことだろう。














■ 藤田嗣治   「 エレファント 」

  1918年   

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静かに激しい。
■藤田嗣治16






近づいてくるな。君たちと一緒にされたら困る。

パリに行って、まだ見ぬ更なる己に会ってくる!

高温の炎は決して無駄な音を立てない。














■ 藤田嗣治   「 自画像 」

1910年   東京藝術大学


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「VINS」ってワイン屋さん、「mode」ってブティック。
■Fujita15






ちょいと狭くって地味な路地だ。でも建物のうねりから程良い活気は感じ取れる。

少し坂の上から、建物にもたれながら見下ろす目線で、少女が身なりの割に小さく描かれるようにも見える。

冒険感を出したかったのだろうか?いや多分、パリの女の子は幼くてもシャキッとしている、それだけかもネ。














Foujita15L  藤田嗣治   「 パリの路地 」

   1955年   


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画家のこの地への「私的な思い」と、この地の「脈々たる歴史」が幾重にも重なっているいるいる!!
■ワイエス16






車輪の優雅な透かし方。翡翠色の車体の落ち着いた高揚感。・・自分の溜息が聞こえる。

最後の順のこの手前のぐしゃぐしゃ草土感。時間と空間の深さがにじみ出ている。

そして、背後に佇む建物の凛々しさは、観る者の視線を手前からゆっくり引き込み、そして揺らがせ戻し、また引き寄せるのだ。















ワイエス16L アンドリュー・ワイエス   「 マーシュホーク 」   

   1944年       


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ブラック、黒ではない、Braque、鮮やかな、ブラック。
■ブラック13






色を不躾にぶつけているようにも見えるが、いやいやよ~く馴染んでいる。

そして、筆っぷりいいところがたまらない。

レプリカでもいい。広~い空間にポツリと、分厚く黒い額縁に、厳かに称えられながら飾ってあったら、イイなあ。














■ ジョルジュ・ブラック   「 座る女 」  

   1907年   ポンピドゥー・センター

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開放感あふれるたおやかな筆致。
■ブラック16






この作品の制作された年、アンドレ・ブルドンは「シュールレアリスト宣言」を発表した。

芸術は、感覚的なものや意識下の世界を追及することを目指すべき! とのこと。

「逆説、暗喩、破壊、試せるものなら何でもごじゃれ」、の中で彼はゆっくり、静かで肉感的な作風を築き上げていく。














■ ジョルジュ・ブラック   「 ボタン 」

   1926年   ワシントン・ナショナル・ギャラリー


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モンマルトルにある老舗シャンソニエ(シャンソンを聴かせるライブハウス)、ラパン・アジル。ピカソだけでなく、マティスやドラン、ヴラマンク、モディリアーニ、ユトリロ、そして詩人のアポリネールもよく通ったそうだ。
■ピカソ29






そう、詩人アポリネールは、キュビスムの先導者の一人でもあり、またシュルレアリスムの生みの親でもある。

そして、未来派への試みを始めたデ・キリコを大絶賛するなど、美術界を大いに盛り上げ、掻き回し続けた。

この作品、ヘーレクイン(道化師)の平面的菱形柄の服と顔の陰影が余りに際立ち、観る者の目を行き来させる。














■ パブロ・ピカソ   「 ラパン・アジルにて 」

   1904年   メトロポリタン美術館


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ロスコの絵には、メッセージはない。あっても、伝わらない。・・・画家は知っている。全ては、観る者の感情に委ねるだけだ。
Rothko04





そこにいると自分の「気」が、何となくそこの絵に、ゆ~っくりと波長を合わせようとするのを感じる。

初め、圧倒されながらも、徐々に立ち上がる自らの「気」。

無意識の場所で感情が揺り動かされ、そのまま時間を盾に、負けないようにじんわりと「気」を解き放つことができる。










Rothko02





ロスコは、「悲劇」、「陶酔」、「破壊」などといった、人間の根源的なもの表現したかったらしい。

この3つの言葉を胸に作品を観るのも楽しい。

「最悪」、「最高」、「終焉」という極限シグナルとして観てみる。










Rothko06





あるとき、美術評論家みたいな人に「きれいな色ですね」、って言われて、怒り出したという。

怒らなくってもいいのに。直情的な色感のバランスをほめているのかもしれないのに。

いや、バランスというより、強調だろう。とことんいく「色の覚悟」みたいな。その先に、「死」も何もかもありそう。











Rothko01




















これら一連の「人間的なシンメトリー」は、神聖であり、かつ泥の臭いもする心から憧れる世界でもある。









Rothko05
















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遡るが、やはり絶妙な2色対峙は早々と・・・。
■ロスコ11






隣り合う色同士を大事にしていることが、確実に窺い知れる作品だ。

「色彩」が主人公。情景はあくまで題材だ。しかも、いいように構成したものだ。

また、矩形状が導く「厳粛さ」とおっさんの額がちょうど左右の中央にきていることは決して偶然ではない。














■ マーク・ロスコ    「 Entrance to Subway 」

  1938年    


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1944年の作。ムンク、カンディンスキーがこの世を去った年だ。
■ロスコ10






ロスコ41歳。極貧真っ只中だった。「Slow swirl・・・」もこの年の作。そして、マックス・エルンストに出会ったのもこの年。

「 ロスコ・スタイル 」への開花の5年前だ。画家にとって、大転換期でもあり、最も描くのがきつかった時期でもある。

実に翌年、グッゲンハイムの画廊で個展を開催、にわかに美術史の最末端を沸き立たせていく。














■ マーク・ロスコ    「 Agitation of the archaic 」

  1944年   ホイットニー美術館 


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TO KE TE KI TA !
■ロスコ09






彼がやったことは、端的に言うと、「色を浮遊させ、その色それぞれに極限の可能性を与えたこと」。

その色たちは、実は、計算し尽くされた打ち上げロケットだった。検算は我々が引き受けてはいるが。

この世の不要なものがどれほどあるかを教えてくれる、とっても原始的で、超アカデミックな平面だ。














■ マーク・ロスコ    「 Multiform 」

  1948年 


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<注>画家は、ロスコ。ダリではない。
■ロスコ08






ロスコの若描きだ。この作品制作の数年後、誰もが知るあのスタイルへ行き着く。

ダリではないが、事実ダリにはかなり憧れていたようだ。

そして、自身は、「抽象表現主義者」ではなく、「”シュールレアリスト”だ」と晩年まで言っていたそうだ。














■ マーク・ロスコ    「 Slow swirl at edge of sea 」

  1944年   ニューヨーク近代美術館 


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フライパンの青の加減がニクい!
■ビュフェ15






描き方は、超ハードボイルド。強すぎるほどの鋭利な輪郭線。

もし、グラスに何か入っていたら、台無しだろう。もし、ボトルに色が入っていたら、これまた台無しだろう。

とにかく黄身とグラスのベースが、近い楕円形で、しかも位置がグッサリしていて、すこぶる快活に見せている。














■ ベルナール・ビュッフェ  「 フライドエッグのある静物 」 
  
   1960年  
   


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1920年代のアメリカ、それは第一次世界大戦特需の勢いから「狂乱の20年代」と呼ばれる大発展を遂げていた時代だ。”この世の最高”を求め続けたアメリカ。その象徴たる地、ニューヨーク。超カッコよくもあり、でも超カッコ悪くもあった。
■ホッパー16






グレートギャツビー、アルカポーネ、ウォール街、ハーレム、ベーブルース。一挙にまとめて文化や経済の隆盛を極めた街。

そんな中のレストラン。ここにいる全員の重心をずらした傾きある姿勢に"New York City"の躍動の枝葉を表した。

3本の柱と高らかな色彩たちが、それを実にうまく後押ししている。














■ エドワード・ホッパー   「 ニューヨークのレストラン 」
 
   1922年    
 

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はて?これは?ヒントは1900年代初頭のパリのダンスホール。
■ドンゲン05






ガス灯から電灯への移り変わりは、一部の画家たちにとっては、基本の考えを根底からやり直す必要さえあった。

「昼と夜を分かつものを失わせる」「自然の明るさではない」など当時の多くのアーティストたちは、電灯を拒絶した。

でも、それを即積極的に取り入れたのが、ドガやロートレック、ピカソやマティス・・パリの光と活気を描きこんだ。














■ キース・ファン・ドンゲン   「 シャンデリア,ムーラン・ド・ラ・ギャレット 」

  1905-06年   モナコ国立新美術館 

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オランダからやっってきた画家、ドンゲン。フランス人となり、パリを一層輝かせた。
■ドンゲン04






マティス、ドラン、ヴラマンクらと共に写実色を廃した「原色主義=フォーヴィスム」を作り上げた。

そして、シャガール、モディリアニ、フジタらと「自由で優雅な絵画世界=エコール・ド・パリ」を築いた。

思い切りの良さと理知的なセンスが、画面全体を華々しくかつ鮮やかに見せる。














■ キース・ファン・ドンゲン   「 春 」

  1908年   エルミタージュ美術館 

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